日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場動向調査の8月度売上高は、全業態で前年同月比96.4%と3ヶ月連続で前年を下回った。今年の8月は昨年に比べ雨天日数・平均気温ともあまり差がみられなかったものの、野菜価格の上昇にみられるように全国的に 2003 年、 2006 年並に日照時間が少なく気温が低く感じられたことが影響したと考えられており、小売業同様に厳しい夏となった。
天候不順に加え、地域によってはお盆時期の高速道路値下げや夏休み終盤に行われた選挙も来客数に影響したという8月の外食業界。全業態トータルでの客数は 99.9 %と前年並みを維持したが、客単価が 3.5 %減の前年同月比 96.5 %と3ヶ月連続で前年同月を下回った。
天候不順で一番大きな影響を受けているファミリーレストラン業界。売上は前年同月比 92.8 %、客単価は 前年同月比 96.6 %、客数は 前年同月比 96.1 %とどの項目も前年を下回って推移し、苦しい展開が続いている。
ディナーレストラン業態では、客単価は前年同月比 99.3 %とほぼ前年並みだったものの、法人利用客の減少等により客数は前年同月比 91.2 %と下回り、売上は前年同月比 90.6 %と大きく下回った。
喫茶業態もディナーレストラン業態同様、客単価は前年同月比 99.3% と前年並みに推移したものの、客数は前年同月比 94.7 %、売上は前年同月比 94.0 %と前年を下回った。
パブ・居酒屋業態の売上は前年同月比 91.0 %、客数は前年同月比 92.0 %、客単価は前年同月比 98.9 %とも前年を下回って推移しているが、パブ・ビアホール業種の客単価が前年同月比 101.2 %と前年を上回っている。
唯一、好調なファーストフード業態。客単価は前年同月比 97.8 %と前年割れしたものの、売上は前年同月比 100.9 %、客数は前年同月比 103.1 %と、ともに前年を上回った。
業種別では麺類チェーンが店舗数の2桁増により客数も増加、売上前年同月比 115.9 %と好調に推移した。逆に洋風チェーンの客数は前年同月比 100.9 %前年を上回ったものの、客単価が前年同月比 97.5 %と下回ったため、売上は前年同月比 98.4 %と前年を下回った。
景気後退に加え、天候不順も重なった8月の外食業界。大きな天候の崩れのない今月、どれくらい数字を回復できるのか、動向が注目される。