最終更新日: 2009年9月 7日
             

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代表取締役社長の佐藤 剛司氏


「わかりませんは大歓迎!」がモットー、学ぶ意欲と楽しさを

 

●FC開業データ

開業資金:700万円程度(加盟金含む・店舗取得費は除く)

ロイヤリティ:売上げの10

契約期間:10

 

理解できる楽しさを感じられる「個別指導」スタイル

 

少子化傾向が進行する昨今、保護者の教育意識が高まり、提供サービスの質の向上を強く求められている学習塾業界。大人数一斉授業スタイルの塾では、きめ細かい生徒への対応が不可能、だが家庭教師では経済的負担が大きすぎる―――このような不満にしっかりと応えられるよう、名学館では「個別指導」という新しいスタイルを採用している。

「大きな塾では生徒と教師の間にコミュニケーションがないのです。生徒が求めているのは自動回答マシーンではありません。親しみと緊張感が塾には必要です。どんな生徒に対しても正面から向き合い、その生徒にあった指導方法で「理解できる楽しさ」を感じてもらえるよう、Face to faceの指導を大切にしています」と、代表取締役社長の佐藤 剛司氏は話す。

23歳の時に大きな交通事故に遭い、8ヶ月の入院と療養の生活を余儀なくされました。入院中自分の人生を見つめ直し、退院したら決して悔いの残らない人生を命がけで歩もうと決心、学生時代から興味を持っていた教育に人生を懸けてみたいと思い、退院するとすぐさま塾の経営に着手しました」と佐藤氏。現在名学館は、1988年に学習塾を開校して以来、直営校、FC校を展開し、2006年春には全国160校体制を達成するまでに成長を続けている。

 

「わかりません」を「デキる」に変える秘訣とは

 

ほとんどの学習塾が成績優秀な子供に目を向けて有名校への進学率を武器に生徒募集を行う中、名学館は常に生徒の未来を第一に考えて経営を行っている。商標でもあるモットーの「わかりませんは大歓迎!」は名学館の理念を象徴する言葉だ。

「個別指導の塾を始めた時、他の塾ではあまり馴染めないどちらかというと不良グループというか落ちこぼれ生徒を預かって指導していたんです。自分が中学生の頃そうだったというのもあるのですが、そういった生徒の気持ちもわかったし親身になりましたね。そして生徒たちも話していくにつれて、少しずつ勉強へ興味をもってくれた。これは質問しやすい環境にすることで「わからないこと」をそのままにせずに聞ける、つまり「できる」ことの楽しさを知ったからだと思います。人との出会いによって「わかりません」が「デキる」に変わる場所、これが名学館です。そういう意味でも他の塾とは違う特徴を持っていると思いますね」(佐藤氏)

生徒の性格などから担任の選考、指導スタイルもグループ型の15が基本だが、他にもマンツーマンや123のプランもありその生徒独自の学習プランが作れる。什器や備品も名学館オリジナルのもので、生徒と教師がより向き合いやすい形となっており、清潔感ある教室は父兄からも好評だ。

 

ドミナント戦略のFCSC内にも出店が可能

 

「オーナー120人中、100人が名学館一本」というFC事業。40歳前後のオーナーが多く、98%が教育業界の未経験者だという。出店は本部の担当者が直接、開校を希望する現地での徹底した商圏調査をおこない、十分な時間をかけて立地条件等を検討する。そして1校目の経営が軌道に乗った後、隣接地域に2校目、3校目を早期に開校を勧めている。これが同社の「3点ドミナント出店戦略」。商圏を3点の面で押さえれば、1回の広告で3校舎同時に宣伝できるため広告効果が上がり知名度も高まって、より広いエリアから生徒が集められる。出店形態も「ビルトイン型」、「独立路面型」、「ショッピングモール型」の3種類があり、FCオーナーの希望に合った事業展開を可能にしている。物件取得が難しいSC内や好立地のビルなどへの出店も本部の協力で確実に実現。また塾の商品でもあるアルバイト講師の採用や面接もオーナーと一緒に面接を行うなどきめ細かいサポートを行っている。また子会社の「名学館EXCEL」が中学受験指導大手の日能研中学受験カリキュラムや日能研リーグに加盟したり、今春からは日能研関東と河合塾が共同で開発した「ガウディア」を導入したりと、進学塾部門の内容も積極的に取り入れ、生徒の幅を広げている。

「名学館は「厳しい話ばかりだ」とよく言われます。加盟金を払って本部のノウハウさえ手に入れれば後は何とかなると思っている方が多いのですが、楽をして儲かる仕事はありません。子供を教育することへの志を持ち、私どもの理念を判って共鳴してくださる方、例えるなら青春ドラマに感情移入できるような方がいいですね」と佐藤氏。

 「わかりませんは大歓迎!」を合言葉に他の塾との差別化をはかり、名学館は学ぶことの楽しさを全国に広げていく考えだ。